半径3cm未満に(2)



そこには、自分の子供を迎えに来た親が沢山いた。

「そこの川が氾濫しそうなのよ!急いで、早苗!!」

もちろん、早苗ちゃんママもいた。

「はーい。じゃあね!恋衣っち!」

「あ、う…ん。ばいばい…。」

私はお母さんのことを誰にも言ってなかったから、周りの子たちはどんどん私をおいて親と一緒に帰って行く。







私には、見ていられなかった。








いいなあ。





みんなには、心配してくれる家族がいるんだ。