隣は僕のもの

「終わった〜!」

『おつかれさまでした』

「相原くんのおかげだよ、ほんっとにありがと」

『いいんです、お礼はちゃんともらいましたから』

「え?何か渡したっけ?」

『気づかなくていいです』

「はっ、もしかして寝ぼけて財布ごと差し出したりしてないよね?」

『それはさすがに止めますよ』

「そっかぁ…んー、後は何も思いつかないけど」

『先輩、ぼけーっとしてないで帰りましょう』

「言い方は腹立つけどまぁよしとしよう」

『ははっ』