「るーう、起きて?」



「んぅー…」



羽耶の声ぇ?



「可愛い、可愛いるーうちゃん」



「眠いぃ」



目を開けると、目の前には、
制服を着た、
私の幼なじみの桐谷羽耶(きりや はや)が。

なんで私を幼なじみが起こしてくれてるのかと言うと、私、花宮桜羽(はなみや るう)の家は名家だ。