溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

とは、はっきりと口に出しては非常に言いにくい。


「どうして紫音と一緒に寝たらダメなの?あったかくてすごく安心して気持ちよかったよ」


「……」


わざと言って俺を煽っているんだろうか。


いやいやそんなはず、お嬢様に限っては無いはず。


「それにね、一緒に寝たら暖房代の節約にもなると思うんだ」


凄くいいことを思いついたような得意げな顔。


「いや、その節約のやり方は間違っています」


「えーどうして?」


不満そうに唇を尖らせる彼女を突き放すようにこう言った。


「お嬢様、少しは自覚して俺を警戒してください」


「え、警戒って……どうして紫音を警戒しなきゃいけないの?」


「それは」


あまりに無邪気な態度だけどほんとに悪気なく言っているようだ。