なんと会社の財産を持ち逃げした秘書が捕まったらしくて、奪われたうちの半分くらいは戻ってきそうだということ。


それと、会社はなんとかギリギリのところで倒産は免れ2つのホテルの権利が手元に残せたこと。


つまり、すんでのところで如月家は没落を免れたらしいと。


「やったー」


「……ッシ」


そのことを聞いた私と紫音はハイタッチして喜んだ。


「お父様、お母様、本当にお疲れ様でした。
実は私達からもいい知らせがあるんだよ」


「え、なんだい?」


「私達、ハワイに会いにいけるの」


「ほんとに?」


両親の歓喜の声が揃った。


「若葉と紫音に会えるなんて、嬉しいわ。ほんと言うとお母さん凄く2人に会いたかったのよ。
ありがとう」