溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

すると身体中の血液が一気に熱くなり、膝がガクガク震えた。


紫音は意志の強い眼差しで私をとらえて、はっきりと告げた。


「気持ちを隠すのに必死だったけど、もう隠したくない」


私はコクッと息を呑み、はやる胸をおさえる。


「俺はずっと前からお嬢様のことが好きです」


「は、はい。私も」


嬉しすぎて頭の芯がぼうっとする。


好きな人が自分のことを好きでいてくれる、こんな幸せなことは他に無いと思う。


「お嬢様」


「紫音、あっ……」


彼に強く腕を引かれて、すとんとそのたくましい胸に落ちた。


凄くいい香りと、確かなぬくもり。


「あれお嬢様、電話鳴ってませんか?」


身体が密着しているからスマホの振動に気がついたみたい。


「あ、うん。いいの、今は出なくても」