表彰式


「第一位　天堂、沢田ペア」


「第二位　如月、久住ペア」


「第三位　高木、井上ペア」


「名前を読み上げられた3位までの主人と執事のペアは表彰台に上がってください」


理事長先生がアナウンスすると、グラウンドのあちこちから生徒達の割れんばかりの拍手が響いた。


「お嬢様、行きましょう」


「うん」


紫音は作業着の上着を脱いで、白い半袖Tシャツ一枚になっているんだけど、筋肉質な上半身に見惚れてしまいそう。


あの後、紫音の活躍で執事ドッジのトーナメント戦はどんどん勝ち上がることができた。


けどその後、決勝戦で強敵にあたってしまい奮戦虚しく敗退。


その強敵は誰あろう天堂さんと沢田さんのペアだった。


彼らが執事ドッジ三連覇を狙っていた王者だったことをその時初めて知ってびっくりした。


2位の表彰台に上がると、歓声があがる。


なんだか誇らしくて、自然と笑顔がこぼれる。


「若葉ー、紫音さーん、おめでとう」