溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

「えーそんなことを言わずにちょっとだけお願いしますよー」


断ろうと思ったけど、2人は廊下の真ん中で道をふさぐように立ちはだかる。


「どっちからアプローチしたんですか?やっぱり如月さんから?いつから狙ってたの?」


軽薄な薄笑いを浮かべながら問いかけられた。


「良かったですよね、如月さんち大変な状況だもんね。天堂さんはまさに救世主でしょ?」


「写真もいいですか?笑ってください」


失礼な質問だけでも不快なのに、勝手にスマホカメラで私を撮ろうとしてきたからうんざり。


しつこい芸能レポーターみたい。


それほど、天堂さんっていうスターの婚約がセンセーショナルなのかもしれないけど、とても嫌な気分だった。


「すみません、急いでますから」


振り切って逃げようと思ったら、肩を掴まれた。


「じゃあ一つだけ、答えてください。みんなが一番気になってることです」


「……なんですか?」