溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

彼女にそう言ってもらえて、なんだか元気が湧いてきたことが自分でも不思議。


「私の執事はこれからも紫音だけ。
私が勝手にそう思っていてもいいよね。
思うだけなら自由でしょ。
ね、薫さん」


「あ、そう、そうですね」


私が急に息を吹きかえしたように、明るく笑うから彼女は困惑してるみたいで目が泳いでいる。


もしかしたら、おかしくなったのかと思われてるかもしれないな。


今の自分がまともかどうか、それすらわからないけど、私はずっとひそかに彼を想っていたかった。



だけど、次の日の昼休みに天堂さんとカフェテリアで食事を終えて戻ろうと廊下を歩いているとまた寂しくてたまらなくなってきた。


どうしてかな、どんなに豪華な食事も美味しいと心から思えない。


毎日、気持ちが上がったり下がったりの繰り返し。


なんだか、頭が変になっちゃいそう。