溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

「違うんだよ、誤解なんだ」


「自分の主人だからって庇ってるだけだろ」


「違うって」


沢田は執事科の同じクラスで仲のいい友人。


一見おとなしくて頼りなさそうに見えるけど仕事に対してはまじめだし1本筋が通ったところがある。


沢田なら主人からの信頼も厚いし、言うべきことも言えるはずだと一定の信頼感があった。


だから、もし言い訳があるなら聞いてやろうと思った。


「じゃあ、どうしてお嬢様をあんなになるまで傷つけたんだ?
そっちにもいいぶんがあるんだろ?」


「う、うん。まず傷ついてるのは君のお嬢様だけじゃない。
光弦様も今日帰ってから元気がなくて凄く落ち込んでおられるんだ」


「それで?」


「だから、僕は止めたんだよ。まだ早いって。もっとお互いに仲良くなってからのほうがいいですよって。
でも聞き入れてくれなくて、1人でプロポーズにいってしまわれて」