溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

「あ?ほんとのことだろうが。か弱いお嬢様に無理やり……」


「いやまさかそんなことはしないっ」


やっぱあの御曹司あの時、殴っとけばよかったな。


プロポーズのことは当人同士の問題で仕方がないと思っていた。


本音を言えば、気に食わないし嫉妬もしたけど。


旦那様の真意はわからないが、俺がどんなに嫌だと思ったところで、口をはさむ権利なんてない。


執事の俺は彼らの世界から見たら外野だ。


まして、如月家の窮状を救えるのは天堂家くらいしかないだろう。


悔しいが、天堂はイケメンだし優秀な御曹司ではある。


誰もが羨む結婚相手であることは間違いない。


俺の感情はさておき、この縁談は如月家に経済面での幸福をもたらすものと言える。


だけど、夫になる天堂がお嬢様を大切に扱わないのならば話は別。


そんな奴を俺は絶対に彼女のパートナーとして認めたくない。