溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

どうやら、私の不安なんて見透かされていたみたい。


ということは、彼はやはり花束の意味を知っているんだろうか。


三度目に花束を貰う時はプロポーズって。


知ってて私に彼からの一度目の花束を渡したのかな。


全部知っていて黙っていたの?


そう思ったら心臓にチクンとかすかな痛みが走ったような気がした。


お皿を洗う彼の端正な横顔を見つめる。


「でもまだここにいたい」


気がついたらそう呟いていた。


「キッチンは足元が冷えますからもうこれ以上は」


「寒さなんて平気。
あ、これ終わったお皿を拭いていくね」


そう言ってキッチンペーパーを手にとって、洗い終わったお皿を拭き始めた。


だって、紫音は私よりいっぱい家事をしてくれてる。
私だってもっともっとやれることがあるはず。


バイトは禁止されてて出来ないけど、家事の負担を少しでも減らしてあげなきゃ。