溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

「執事ドッジに出られるって聞いてます。
もしや、そのために走ってるんですか?」


しばらくしてから、遠慮がちに尋ねられた。


「あ、はい。私、全然体力が無くて。このままだと紫音に迷惑をかけちゃいそうなので」


「そうですか、でも執事ドッジは毎年男女混合で行われますしお嬢様が思っているよりもずっと過酷な戦いになりますよ」


「え、男女……混合ですか?
じゃあ主人も執事も男子ってペアもいるんですね」


「そうです」


それから、彼は真剣な顔で忠告をしてくれた。


「今年の優勝候補もそれです。しかも3年生ですし過去2年連続優勝しています。
今年は3連覇を狙っていて、かなりの強敵だと思いますよ」


主人も執事も男子で3年生の優勝候補。


そんなに凄い王者がいたなんて思いもよらなかった。


そういうことは、あまり想定していなかったんだ。