溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

顔中に血が集まってきたみたいにカッと熱くなり咳も止まらなくて慌てて口元を押さえた。


うう、吐きそう……。


もうさすがに走れなくて立ち止まる。


はあ、恥ずかしい。


だけど、今日は紫音がここにいなくて良かったかも。


昨日もちょっと走っただけで苦しくなってしまい、彼に練習を止められてしまった。


『お嬢様はお身体があまり丈夫ではありませんから、無理はしないでください』


フラフラの私を見てすごく辛そうな顔をしていた。


これまで、運動らしい運動も全然してなかったし学校への送り迎えや移動はすべて車。


何をするにも周りの人がやってくれる生活に慣れきっていた。


深層の令嬢、籠の中の鳥、私をあらわすとしたらそんな表現がしっくり合っていた。


そんなぐうたらしていたからツケがまわってきたのかな。


でも、今回はどうしても頑張りたいんだ。