溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

だから、お父様、お母様に直接会って元気な姿を確かめたい。それが今の私のいちばんの願い。


グラウンドに出ると、今日は特に寒くて木枯らしが吹いていた。


だけどめげずにトレーニング開始。


軽く準備運動をしてグラウンドの隅で走りだす。


「フゥフゥ」


吐く息も白くて、冷たい風が顔に当たって身体が震える。


走っていればそのうちすぐに暖かくなるはず。


サッカーをして遊んでいた男子達からは怪訝な目で見られているけど気にしない気にしない。


執事ドッジで素早く動けるように少しでも足腰を鍛えなきゃ。


「ハァハァ」


5分ほど走っていたら、早くも限界がきて全身が汗だく。


息も上がりきっているのがわかる。


あと少し、あと少しだけ。


でもしばらくして……冷気を吸い込んでしまい。


「ゲホゴホッ、ゴッ」


急に喉が詰まったように苦しくなり焦った。


「ウッ、ゴホゴホ」