紫音が付き合ってくれるときはボールをよける練習とかもできるけど、今日彼は休み時間全部先生のお手伝いを頼まれていて来れないらしい。


だからって、じっとなんてしてられない。


1人でも出来ることがしたくて、グラウンドの端っこでジョギングでもしょうと思った。


だいたい、私に絶望的に足りないもの……それは体力。


執事ドッジのルールでは、紫音が守ってくれるけどこの前みたいに私が転んでしまったらなんの意味もない。


大会では、右手を使うのが禁止なんていう変なルールは無いから紫音の力もいかんなく発揮されるだろう。


あとは私が足を引っ張らないよう頑張れば……。


私たちペアの優勝も夢じゃ無いかもしれない。


ううん、絶対に優勝してハワイ旅行券を貰いたい。


相変わらず、両親からは電話も無くメールもくれないから心配でたまらない。