[執事の秘密と花束の意味]


「晶ちゃん、じゃあ、行ってくるね」


「またトレーニング？張り切ってるね。でも若葉その格好はどうかと思うよ」


昼食を食べてから、いつものようにグラウンドに出ようとしたら晶ちゃんに服装のことをつっこまれた。


制服のスカートの下にピンクのジャージを履いているのがダサいっていうのは重々承知しているんだけど、そんなの気にしていられない。


「いいの、いいの、いちいち着替えるのも面倒だしね。んじゃあ、行ってきまーす」


「なんだか、若葉、日に日にたくましくなっていくね」


「ありがとっ」


晶ちゃんに褒められ？たのでお礼を返してから教室を後にした。


ここ数日は、来るべき球技大会に向け毎日暇さえあればドッジボールの自主練習をしているんだ。