溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

「私も楽しかった、紫音ありがとう」


あんまり、密着することが多くてドキドキしてしまったことは内緒。


「俺のほうこそ、お嬢様のおかげで右手を使わずにすみました」


「そっか、良かった」


「リボンが汚れてしまったので洗ってお返ししますね」


「うん」


彼の右手に巻きついたリボンは少し砂がついているけど、洗えばまた使えそう。


それが無事に役目を果たしてくれたことに安堵する。


彼の右手にそっと手を伸ばして、白いリボンを撫でる。


そして目と目を合わせて微笑みあっていると、理事長先生に声をかけられた。


「あなた達、とても良かったわ。 
特に執事のあなた、お嬢様を大切に守っていたわね。感心しましたよ」


「どうも」


褒められた紫音は照れ臭そうに笑う。