溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

あちらこちらで、執事に甘えるお嬢様達の声がしてびっくりした。 


私のように執事に抱っこされたりおんぶされている人が続出中。


うわー、いつもはこんな雰囲気じゃないのに。


そう言えば、先生が執事との絆を深めてください、と言ってたのを思い出す。


す、すごい。他のみんなも心なしか執事との距離が近くなっている気がする。


確かに身体を張って守ってもらうと、ストレートに忠誠心を見せつけられるから信頼関係は深まるかも。


日常生活でこんな状況はなかなか経験できないだろう。


執事ドッジ効果恐るべし。


そして、私を抱えて保健室へ歩き出した紫音がぼつりと言った。


「俺は、結構楽しかったです」


そうなんだ、それなら、よかった。


最後は無様にアウトになっちゃったけど、紫音との共同作業は楽しいと言えば楽しかったかな。