溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

もっと言うと、彼には余裕すらあって私のキスなんてなんとも思っていないみたい。


「試合再開しまーす」


その後、再開された執事ドッジの試合の行方は、あとから思い出しても顔から火がでそうなくらい恥ずかしいもので。


執事の紫音は、異次元なくらい運動神経も勘もいいけれど。


主人である私は異次元なくらい運動音痴で鈍臭かった。


なにせボールが飛んでくるたびにあたふたしてあらぬ方向に逃げ出してしまうんだから。


そんな私は当然のようにみんなから1番に目をつけられてしまい。


「お嬢様っ」


「ひゃうっ」


ドカッ。


集中砲火を浴びた私を紫音が身体を張って何度も守ってくれた。


「ごめんっ、大丈夫?」


「平気です」


彼の広い背中に隠してもらったりもして心強かった。