溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

「あの、今のって、手に、えっと」


恥ずかしい癖になぜかさっきのことを確かめてみたくてたまらない。


さっきキスされた手の甲に全神経が集中してる。


どうしてさっき私の手にキスをしたの?もしかしたら何か特別な意味があったりする?


どうしても聞いてみたい。


彼はその問いにあっさりと答える。


「パワーを注入しました。さっきお嬢様がしてくれたみたいに」


私をまっすぐに見つめて瞳を細めて、フと魅惑的な笑みを浮かべる。


「パートナー、ですから」


「そ、そっか」


うわっ、私ったら恥ずかしい。 


思わず勘違いしてしまいそうになったけれど、ただ単に私が調子に乗って彼の手にキスをしてしまったことへのフォローをしてくれただけなんだ。


私があんまり焦っていたから、助けてくれたんだよね?


くぅ、なんて気が利く執事なの。