溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

耳を澄ませるとこんな会話が聞こえてくる。


「だからさ、ここは俺らの顔もたてろよ。お嬢様をみすみすアウトにしたら俺らが叱られるんだから」


「執事同士、仲間だろ」


「めんどくさ、だったらおまえらもガチで頑張れよ」


「おまえに敵うわけないだろうが」


「そーだ、そーだ」


あきれた……、みんなでよってたかって紫音に全力を出すなって詰め寄っている。


まあ、でもそれも仕方ないか。


執事ドッジって、つまりは執事の力の差で勝敗が決まるみたい。


このまま普通にやったら、みんなあっという間に紫音にアウトにされちゃうもんね。


そうなったら紫音以外の執事さん達の面目丸潰れ。


「試合再開しまーす。なお紫音くんは左手で投げます。
もしも右手で投げた場合は即効アウトです」