溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

品のいい銀縁眼鏡の奥からのぞく理知的なブラウンの瞳にとらえられると、その場から動けないほど緊張した。


ただものではないオーラを感じさせる人。


そういえば、クラスの女子たちが彼のことを、大富豪でしかもイケメンだって言って時々騒いでいたっけ。


紫音とはタイプが違うけど、どちらも並ぶほどの凄い人気がある。


「そんなに身構えないでも大丈夫だよ」


「あ、あの」


「僕は3年の天堂光弦といいます。この学園の生徒会長をやらせてもらっているんだけど」


「は、はい、もちろん知ってます」


物腰柔らかく話す彼を見て少しホッとする。


良かった、怖い人じゃなさそう。


「ちょっと君と話がしたくて先日も沢田に頼んで連れてきてもらおうとしたが、びっくりさせてしまったね。
いきなりで失礼した」


「い、いえ、いえ、とんでもないことです」


ロボットみたいにガチガチに緊張しているから受け答えが変になる私。


彼は私を見てクスッと笑みを浮かべこう言った。


「よかったら、向こうで一緒に食事をしない?」


「あ、は、はい、いたしますっ」