溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く


姿勢が良くて堂々とした立ち姿、よくとおる声、はきはきとした話し方、その人を知らない人なんてこの学園にはいないだろう。


「生徒会長……さん?」


顔は何となく知っているけど初対面のはず。


その彼が一体どうして私なんかのことを知ってるの。


「実は先日からお嬢様にお会いしたいと言っていたのはあのお方です」


「え?」


「わが主、天堂光弦(てんどうみつる)様です」


そうだったんだ、だから食事を奢ると言って私をここへ誘ったのか。


彼と私を引き合わせるためだったんだ。


それでも、まだすべての状況が呑み込めなくてためらっていた。


すると、天堂さんの方から歩み寄ってきたので息をのんで身を固くした。


近づいてくる彼はすらりとしていて背が高く目を見張るほど綺麗な顔立ちをしている。