溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

連れていかれた先はカフェテリア奥にある階段を上がった2階のVIPルーム。


この部屋の存在は聞いてはいたけれど、足を踏み入れたのは初めて。


窓ガラスは大きくて日当たりがよく個室といっても広々している。


統一感のあるテーブルも椅子も超一流品ばかり。


ゆったりした空間のわりにそんなにたくさん人がいるわけでも無くほぼ貸し切り状態。


その豪華さに思わず目を見張った。


でも確か、ここは限られた特別な人しか入れないはず。


「あ、あの勝手に入ってきたらダメなんじゃないですか?」


あまりに場違いな気がして腰が引ける。


「いえ、大丈夫ですよ」


その時、一番奥で座っている男性が立ち上がってこちらに声をかけてきた。


「ようこそ、如月若葉さん」


「……っ」


「来てくれて嬉しいよ。さ、こっちで一緒に食事をしよう」


「え、えと」