溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

「すみません、実は今夜も遅くなりそうなんです。また晶お嬢様のところで泊まらせてもらってください。さっき俺からお願いしておいたんで」


「あ、うん、わかった」


彼が夜バイトに行く時は、晶ちゃんのお宅にお泊まりさせてもらってる。


紫音にしてみたら自宅に私1人を置いていくのが心配だからってことみたい。


「それと……これ」


彼に渡されたのは水色のカード。


学校にあるカフェテリアで使えるそのカードは、残高が底をついていたんだ。


「チャージしておいたのでまた使ってください」


「ごめんね」 


チャージって、彼のお金からだしてくれたってことだ。


ううっ、情けないし恥ずかしいし凄く申し訳ない。


しゅんと下を向きそうになっていたら、ふわっと頭を撫でられた。


「いえ、こっちこそ不便をかけてすみません。それで昼ごはんをいっぱい食べてください。カードの使い方はわかりますよね?」


「う、うん。あれ、でも紫音は今日一緒に食べないの?」


「すみません。急に職員室に呼ばれてて」