溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

「これでわかりましたか?お嬢様はどんなに危ないことをしようとしてたのか?」


「え、あ、じゃあ今のは……」


動揺して大きな瞳を揺らす彼女をわざと冷ややかに見下ろした。


「次、俺のベッドに入ってきたら問答無用で襲います。もう二度としないでください」


「は、はい」


「なら、よろしい」


彼女の戸惑った表情を見て無意識に口角があがる。


多分俺はいま意地悪な顔で笑っているだろう。


「あっ、あっ、私っ」


まだ俺の腕の中でフゥフゥと呼吸を乱している彼女の表情はとろけるように甘い。
 

「そんな顔を俺の前でしてはいけませんよ」


彼女の頬に触れて、顔を近づけてからかうように笑う。


「それとも、まだ続きをしてほしいですか?」


「え……」


「そんな顔をして俺を誘わないでください」


「……や、違くて」


次の瞬間彼女は恥ずかしそうに手で顔を覆って起き上がりベッドから滑り落ちると、バタバタと早足で立ち去ってしまった。 


「はぁ……」