「あっ君ね。ポエミー」

「えっ」

「いいよいいよ何か名前聞かれたら、ポエミーでいいから」


仕方なかった。ポエミーかぁ ポエミー、ポエミー
屈辱とか、恥とか、そういうんじゃ無い。こういう時。微妙な温かさのようなもの。何だか心のお父さん。だと思う。そして何だか時間が早く過ぎてゆく。

「ぴゅー」

「えっ早い?」

「すみません。相方がヒールで」

「まあいいんじゃないの」

びっくりした。嘘をつくんだ。というか意味が通らない。会話なのに
うかつだった。僕は今まで、ちょっとイナセな心の持ち主に対して、ひどく甘え、遮り、時として裏切ったりしても来たのかも知れない。

「とっておきのヒントタイム! タモリさんにホモって言うなよ」


また出た、この手。と思った。一概に嘘ではなさそう。色々ある、世の中。ハメ、とか。この人は信用出来る。そうさえも思った。

「はーい」

「ふあいあはい」

この手に「あはい」は無いと思った。