今日は働いているお店に、ナオコが来た。

「ナオコちゃんどうしたん」

本当は来て欲しくなかった。

「暇っつか源氏名で呼べ」

シャキっとしてしまった。

「昨日さ、ミホコが撮影行ってん。そんでさうち一緒に行ってん。見る?」

「ええー! あいらっしゃいませ」

「あーそいつ面接」

遠くから先生の声がした。


ナオコがテーブルの上に、数枚の写真を並べた。

「ええっとこれがミホコで、そのほらこれがうち。ショックやわー」

「ええ何で?」

「わしデブ」

どうしたらいいだろう。こういう時。今まで何回も人生をごまかして来た。こういう時にごまかすのは、最低な奴だと思う。