碧のマンションに着いたら派手な花柄の服を着た女性がロビーのソファに座っていた。
高価そうなネックレスや指輪をしていて、相当なお金持ちなんだろうって思った。
その女性がこちらを見て、ぱっと明るい顔になり小走りでやって来た。
「碧!」
どきりとした。
呼び捨て。一体この人はだれ?
不安になっている私をよそに、女性は碧に抱きついた。
「碧、会いたかったー!」
「やめろよ。ここ日本だぞ」
「いいじゃないのー。ハグくらい」
私は驚愕のあまり固まっている。
いきなり碧に抱きついたのもそうだけど、この女性は碧と腕を組んでいた写真の人にそっくりだから。
「あ、あの……」
私が声をかけようとしたら、女性はくるりと私に目を向けてにっこり笑った。
「可愛い! あなたが碧の結婚相手?」
「え? は、はい……」
「そうなんだ。あたし碧の従姉の亜美。よろしくね、えーっと?」
「柚葉です」
「柚葉ちゃん!」
亜美さんは私ともハグをしてくれた。
ふわっと大人の香水の匂いがして、不思議な気持ちになった。
高価そうなネックレスや指輪をしていて、相当なお金持ちなんだろうって思った。
その女性がこちらを見て、ぱっと明るい顔になり小走りでやって来た。
「碧!」
どきりとした。
呼び捨て。一体この人はだれ?
不安になっている私をよそに、女性は碧に抱きついた。
「碧、会いたかったー!」
「やめろよ。ここ日本だぞ」
「いいじゃないのー。ハグくらい」
私は驚愕のあまり固まっている。
いきなり碧に抱きついたのもそうだけど、この女性は碧と腕を組んでいた写真の人にそっくりだから。
「あ、あの……」
私が声をかけようとしたら、女性はくるりと私に目を向けてにっこり笑った。
「可愛い! あなたが碧の結婚相手?」
「え? は、はい……」
「そうなんだ。あたし碧の従姉の亜美。よろしくね、えーっと?」
「柚葉です」
「柚葉ちゃん!」
亜美さんは私ともハグをしてくれた。
ふわっと大人の香水の匂いがして、不思議な気持ちになった。