辛いけど……、それ以上に 桜也に出会えてこんな胸の高鳴りを知れたから。 だから……、私は会えた偶然を恨んでなんかいない。 けど……、ずっと心の奥底では思ってる。 ……堂々と桜也に恋して、好きになってほしいって。 ガラス窓に映った私の顔は、諦めたはずなのに……、泣いているように見えたんだ。 私と彼__桜也が出会ったのは、何度も言うけど、本当にありえないくらい偶然だった。 あれは、今年に入ってすぐの2月くらいだった。