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あたしとアスマが出会ったのは忘れもしない去年のこと。



あの日は、覚えもないぬれぎぬを着せられそうになってたんだっけ……ーーー。




「立川メイナ!!あの花瓶をわったのは本当はお前なんだろう!?いい加減、白状したらどうなんだ!??」



「だから、本当に違うんです!」




朝、登校していきなり目に飛び込んできたのはわれた花瓶。



そして向けられる疑いの目。



「この花瓶の手入れはいつもお前がやっていたそうじゃないか!」



だからってあたしを疑われても…。



「それに、昨日この教室に最後まで残っていたのはお前だったらしいな。怒られるのが怖くて言い出せなかったんじゃないのか!?」



そ、そんな…。



この状況でいくら弁解してもきっと信じてもらえないんだろう。


それに、あたしが必死になればなるほど疑いの目は濃くなるに違いない。




まだミルちゃんは来ていない。