夕暮れリリィ

「なーんかいい匂いがすると思ったらこんなところにクッキーがあんじゃん」



「そうそう、今日学校でつくってきたの…って人のはなしは最後まで聞きなさーいっ!」



ノリツッコミまでさく裂してしまった。


完全にハルトのペースだわ。



「なかなかうまそーにできてるじゃん」



いや、あんた何様よって言いたかったけどこれ以上相手のペースに乗せられるわけにはいかない。


姉としての矜持が危ういっ!




「…つくりすぎたから食べていいよ」



「えっほんとっ!?」



わーいとハルトが手をのばしたのは、あのピンクのリボンが巻いてある、特別にラッピングしたものだった。