・♡・

…そっかぁ……。


あたしは重かったのか…。



事実に気づいてほぼ放心状態になったあたし。



完全下校を告げるチャイムが学校中に響く中、あたしはとぼとぼ門を出た。



手にはかわいくラッピングされたクッキーがしっかりとおさまっている。



ピンクのリボンが巻いてあって、あたし的には結構上手にできたと思う。




ああ…、ほんとはアスマに食べてもらいたかったなぁ…。




ふと頭の中にミルちゃんの言葉が思い返される。


『重いんじゃない…?』