私は、イルルドからゆっくりと後退る。動揺して、足元がふらついていたのだ。
「姉さん!」
「あっ……」
そんな私を、イルルドは遠慮がちに支えてくれる。
そこで私は、彼の表情を見た。私を真っ直ぐに心配するその顔は、いつもの弟の顔だ。
「あっ、ごめん……」
「い、いいえ、ありがとう、イルルド」
しかしイルルドは、すぐに私の体から手を離した。
それは恐らく、私を気遣ってくれたのだろう。好意を抱いている者に触れられたくないのではないか。彼はそう思ったのかもしれない。
「……姉さん、何はともあれ今のは僕の正直な気持ちだ。姉さんにはそれを踏まえて、お父様が言ったことを考えて欲しいんだ」
「……ええ、わかったわ。ごめんなさい。しばらく考えさせてもらうわ」
私は、イルルドに背を向けた。
「姉さん!」
「あっ……」
そんな私を、イルルドは遠慮がちに支えてくれる。
そこで私は、彼の表情を見た。私を真っ直ぐに心配するその顔は、いつもの弟の顔だ。
「あっ、ごめん……」
「い、いいえ、ありがとう、イルルド」
しかしイルルドは、すぐに私の体から手を離した。
それは恐らく、私を気遣ってくれたのだろう。好意を抱いている者に触れられたくないのではないか。彼はそう思ったのかもしれない。
「……姉さん、何はともあれ今のは僕の正直な気持ちだ。姉さんにはそれを踏まえて、お父様が言ったことを考えて欲しいんだ」
「……ええ、わかったわ。ごめんなさい。しばらく考えさせてもらうわ」
私は、イルルドに背を向けた。



