「チョコレート好きじゃないのかと思った」
「好んでは食べないけど、アイスはよく食べてるじゃん」
「だから、アイスしたんだって」
はぁあああっと吐き出された、ため息は安心だろう。私だって不安でしょうがなかったから、バレンタインから逃げたんだ。
「ごめんね、用意しておけばよかった」
「その代わりは貰ったからいいよ、これからもよろしく。恋人として、な」
「望むところだよ」
繋がれてる手は幸せな暖かさを全身に届けてくれる。口の中に残るチョコレートの味よりも甘い空気に、体がとろけそうだ。
<了>
メニュー