【短編】天然お嬢様は焦らされてる事に気づかない。



「っ……。可愛いすぎだろ。」

颯斗くんはそう言って私を抱きしめた。
彼は今どんな顔をしているのだろう。……もしかして、すっごい新鮮な表情してるかも!?

「颯斗くん?」

「…………」

「おーい。照れてるの?」

私はその表情を想像してにやけてしまう。

優しく私を抱きしめている腕から抜け出すと、颯斗くんの顔は少し赤くなっており、拗ねたような表情だった。
いつもの無表情の仮面が剥がれてて、可愛い。

より一層私の顔がにやついて、颯斗くんは眉を顰める。

「……見んな」

そう言って颯斗くんは私の目元を隠して唇を寄せてきた。

「んんっ……ふ」

乱暴に重なる唇は私の唇を食べてしまいそう。
始めは颯斗くんって口大きいんだなーなんて余裕に考えていたが、長く続くともう何も考えられなくなる。
頭がぼーってして息の仕方がわからない。

「んーんんっ!……はやとく…」

「……これぐらいにしとくか?」

颯斗くんは意地悪に笑う。


「っ〜〜。なんでそんなに余裕なの!?」


まだまだ颯斗くんに惑わされることになりそうです。


*完*