「あなたは目立ちますから、入学式の時点で認識してました。ふと、見た時、周りに完璧に対応しながらも、少し疲れた表情をしていて、気になったんです。」
「あ〜……」
あの頃は沢山の仕事と重圧に疲れていたのだ。人の前で取り繕えていた自信は正直ない。
「それからもあなたを見ていると、何事にも一生懸命取り組む姿やふとした時に見せる素直な笑顔にいつの間にか惹かれていました。」
やるべきことに必死で見られていたことに気づいていなかった。そんなに見ててくれたなんて……。
あとふとした時の素直な笑顔って………ニヤニヤしてたんじゃないだろうな、昔の私。
その頃から颯斗くんにはすべてお見通しだったんだね。
「俺、この学校に入ったのは推薦されたからと言うだけで、正直ここじゃなくても良かったんです。」
「ええっ!?」
この学校に入りたい人、ましてや補佐になりたい人は山ほどいるだろうに、そんな軽い理由だったなんて……。颯斗くん恐るべし。
「トップの補佐になることもあまり興味なかったのですが、あなたと近づけるならとテストでも少し張り切って……。」
「………すこし?」
少しで、学校一の成績を取れるの?これがガチの天才ってやつですか……。

