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その日、私はお父様に呼ばれた。毎日顔は合わしているが、このように正式に呼ばれたのは久しぶりだ。
最後に呼ばれたのは……入学前に私がトップになると言われたときかな?
あの時は予想していたから衝撃はなかったけど…
今回は本当にわからない。
改まったときは決まって何か重大な事を伝えられる。
少し身構えながら父の書斎に向かう。
コンコンコン
「………」
「お父様、璃子です。」
「入れ。」
「失礼します。」
「急に呼んで悪かった。掛けてくれ。」
お父様は持っていた書類を机に置き、椅子から立ち上がる。
「はい。」
私がソファに座ると同時にお父様も私の前に座った。
お父様からの視線を受けた執事は心得て紅茶を入れ始める。
「それで、何の話でしょうか。」
「ああ……。実はな、お前に縁談があるんだ。」
「………は?」
衝撃の言葉にすぐに理解することはできず、間抜けな顔になった。
「………大丈夫か?別にお前が嫌なら断ってもいいんだぞ。」
「……まずにお相手を教えていただけますか?」
「ああ、そうだった。相手は国内No.3蒼葉グループの次男、蒼葉渚斗だ。」
「蒼葉グループの……」
蒼葉グループは国内No.3で機械製造に力を入れているグループだ。部品も取り扱っているため、多くの会社に貢献している。
もちろんうちも例外ではない。一つの取引先として長い間助けてもらっている。

