「いやいや、向井さんいっつも怒ってるじゃないですか〜」 イタズラっぽく言う私に、向井さんは私の肩を優しくペシッと叩く。 向井さんは、私の1番尊敬している人。 私よりも、ここのバイトを3年も早くから務めているベテラン先輩だ。 「あ、そういえば今日新しく大学生が入るのよ。優しそうな人だから大丈夫よ。」