レオはずっと名刺を見つめたまま少しだけ目に生気が戻ったようにも見えた。 亜里沙は電話を切るとゆっくり携帯を閉じベッドわきの小さなテーブルに置いた。 大学を卒業した日に二人で買ったお揃いの携帯の裏側には、その日二人で撮った初めてのプリクラが貼られていた。 そのプリクラを指でなぞりながら「ごめんね…。アタシにさえ会わなかったらレオがこんなに辛くなってないんだよね?」 そう言った亜里沙の目は真っ赤に充血していた。