「でも…本当にスゴいんだね。うちなんかとは比べ物にならない…。」 「そんなことないだろ。アーサだって社長令嬢だろ。」 俺は車を駐車場に入れ、不安げなアーサの手を引いて玄関のドアを開けた。玄関を入ると30畳はあるバロック調のエントランスホールがある。 アーサの緊張はますます高まっているようだった。