恋愛経験値0の私にとっては、
まだ彼は全くの未知の領域だったけど…。
それでも隙間風が吹く私の心は
確かに彼を欲していた。
アドレスも登録して、
そのアドレスにメールした。
「今日は電話くれてありがとう♪(^-^)v
私は立花亜里沙、17歳、
親愛女学院の3年で、
11/10生まれの蠍座です。
血液型はAB、趣味は楽器を
演奏することと似顔絵を描くこと。
あっ!それと読書に映画鑑賞。
とりあえず自己紹介でした。
またメールしますね!
おやすみなさい♪」
とメールして、再び予習にとりかかる。
メールした後、
予習にとりかかったものの、
勉強がはかどることはなかった。
彼からのメールを期待していないと
言えば嘘になった。
鉛筆と携帯…
交互に持ち替える。
テキストと携帯…
交互に見る。
これが「好き」ってこと?
「恋」ってこと?
自分に問いかけても、
何も返って来ない。
私の経験値では判断できない内容だった。

