千年愛


「もしもし…。」




「もしもし…分かる?」






えっ!?

なんで?






声ですぐに彼…だと分かった。

でも…なんで私の番号…知ってるの?






そんなことを考えていると

彼は私の心を見透かすように話を続けた。






「ごめん…いきなり電話とかして。

番号…最初の日に一緒にいた友達に

聞いたんだ。」




「あ…うん。」




「それから…

あの日は変なとこ見せちゃって。

俺のこと…何か聞いた?」



「うん。少し…。」




「何を?」




「彼女が5人はいるとか…

真行司財閥の御曹司だとか…

成城高校とか…くらい。」