千年愛



見つめあう二人を見て、その女が

「誰よ。知り合い?」というと、彼は

「別に。」とだけ言い、走り去った。






するとその女は追いかけることもなく、

私の前に座り話しかけて来た。






「アンタ…レオの何?」




「別に何でもないです。

彼のことも知らないし。」




「そう…?ま…それならそれでいいけど…

ま…アンタみたいなネンネじゃ

レオとは不釣り合いだしね。

とにかくレオに手を出したら

ただじゃ済まないからね!」






そう言い残し女は帰って行った。