初日ということで たかをくくっていた私は いきなり現実をつきつけられた気分だった。 しかもその日のアタシの脳は 何も受け付けはしなかった。 ずっとさっきの彼の目が 頭から離れなかった。 「なんであんなに寂しそうな目 してたんだろ?」 とずっと考えていた。 何度か繭子に話しかけられたが 何を話したのかも全く記憶になかった。 気が付いた時にはすでに 授業は終わっていた。