千年愛



初日ということで

たかをくくっていた私は

いきなり現実をつきつけられた気分だった。




しかもその日のアタシの脳は

何も受け付けはしなかった。





ずっとさっきの彼の目が

頭から離れなかった。






「なんであんなに寂しそうな目

してたんだろ?」




とずっと考えていた。





何度か繭子に話しかけられたが

何を話したのかも全く記憶になかった。




気が付いた時にはすでに

授業は終わっていた。