「順子ちゃんね遅かったとね。 なしもっと早よこんとねえ」 と言ってその老婆は抱きついて来た。 老婆のあまりの形相にアタシは怖くなり、 その老婆を突き飛ばすようにして 他の席へうつった。 「アタシ…順子さんじゃありません。」 と何度言っても諦めようとはしなかった。 何度も何度もそう言っては アタシにしがみついてきた。 あまりの怖さから アタシが泣き出しそうになっていると、 老婆の身内と思われる男性が来て、 彼女を無理矢理連れて行った。