初めてレオに逢ったのは 夏期講座の初日。 遅刻しそうで慌ててエレベーターに 乗ろうとしたアタシの視界に 飛び込んで来たのは、 どこか遠くを見つめる、 寂しそうな澄んだ瑠璃色の瞳だった。 アタシの目はその瞳に吸い込まれそうに、 釘付けにされた。 アタシは彼の瞳の中に 自分に似たものを 見ていたのかもしれない。