このままどこかに消えてしまおうか…。
そう思っていたところに、
遠くからレオの声が聞こえたの。
覚えてるよねレオも…。
最初は気のせいだと思っていた。
でも少しずつその声は大きさを増して…
いつの間にか後ろから
レオに抱きしめられていた。
「どうした」
「…ううん…何でもない。
ただ久しぶりにここに来て
あの日のことを思い出してみたくなったの。
…それだけ。」
「それだけ」
「うん。」
「お母さんの話って何」
「…別にたいしたことじゃないよ。
お父さんと喧嘩して出て来たみたい。
…それだけ。」
そう言ってアタシは懸命にごまかしたんだ。
気付いてた…
そして…部屋に戻ると、
アタシはレオを一晩中…
狂ったように求めたよね。

