「亜里沙
あなたはアタシの本当の娘じゃないのは
知ってるわよね」
って…。
「うん。それが何よ」
「ママは小さい時の病気が原因で
子供が産めない身体だったの。
それで夫婦の間にも亀裂ができて…ある日…
お父さんが旅行に誘ってきたの。
お父さんが好きだった頼朝伝説で有名な
高山にある白兎の郷に。
その旅行でお父さんとは
仲直りするつもりだった。
それでその二日目…その末裔に
一ノ瀬という家族…がいるという村を
たずねたのよ。
私たちが着いた時はすでに陽も
落ちかけていて…その家に着くと…
その家が真っ赤に燃えていた。」

